長く愛用するためのワンポイントアドバイス
カメラに限らず“メカ”ものは、購入時の箱に閉まって、さあ、安心…というわけにはいきません。そのまま放って置くと、巻上の軸や可動部が油やサビなどで固まってしまいます。
コンディションを維持するために最善なことは、もちろんカメラを使ってあげることですが、ここでは基本的なお手入れ方法をご案内します。
カメラ清掃
ブロアーでホコリやゴミを飛ばしましょう。柔らかい布(カメラ用のクロスやセーム革など)で丁寧に拭きます。細かい場所は綿棒を使うときれいになります。一眼レフカメラのミラーやシャッター幕は、むやみに拭いてはいけません。簡単に傷がつきます。ほこりなどはブロアーで軽く飛ばす程度にしておきましょう。
レンズ清掃
ブロアーでほこりやゴミを飛ばしましょう。柔らかい布(カメラ用のクロスやセーム革など)で丁寧に拭きます。細かい場所は綿棒を使うときれいになります。レンズ面はむやみに触ってはいけません。もし、触って指紋などが付いてしまったら、専用のレンズクリーナーと専用ペーパーでレンズの中心部から外側に向かって円を描くように軽く拭きます。正しい拭き方をしないとコーティングに傷が付いたり、拭きムラができたりします。レンズ清掃は細心の注意を払って行ってください。
保管方法
カメラの保管に最適な条件は、適度な温度と湿度です。え?!湿気?と思われるかもしれませんが、乾燥しすぎると、レンズのコーティングにひびが入ったり、バルサム切れが起きたりと、レンズへのダメージが大きくなります。一方、多湿の状態で保管すると、カビが発生します。カビが好きな環境は、温度が10~35℃、湿度が60%以上と言われていますので、このような条件にならないよう温度と湿気の管理ができる防湿庫をおすすめします。しかし、防湿庫は写真を学ぶ学生には値段が高かったり、置く場所に困ることがあります。そんな時は、大きめの密閉できる箱にカメラやレンズと一緒に乾燥材を入れておくと良いでしょう。むき出しのまま保管するよりははるかに良いですよ!しかし、なんと言っても最良のメンテナンス方法は、カメラを外へ連れ出し、撮影してあげることではないでしょうか!
雨に濡れてしまったら…
湿気でカビが生えてしまいますので、上記、カメラ・レンズ基本清掃をしたら、しばらく乾燥させましょう。
海辺で撮影したら…
潮風にあたったカメラは塩分が付着しています。ベタベタになったまま放置しておくとサビや劣化の原因に…湿らして、よく絞った柔らかい布で塩分を拭きとりましょう。